
製品名 | SOUNDPEATS Space |
タイプ | ワイヤレスヘッドホン |
防水規格 | 非防水 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC |
重量 (イヤホン/ケース込み) | 約264g / 約565g |
バッテリー (ANC ON/OFF) | 最大123時間/最大61時間 |
ドライバー | 40mmダイナミック |
充電端子 | USB-C |
ワイヤレス充電 | × |
着脱検知 | × |
ノイズキャンセル(ANC) | 〇、-35db |
外音取り込み | × |
アプリ | 〇 |
マルチポイント | 〇 |
低遅延モード | 〇 |
定価 | 6,980円 |
音楽を止めないバッテリー&コスパで勝負の逸品
SOUNDPEATS Spaceは、高音質な「ハイレゾ」に対応した、長時間再生可能なSOUNDPEATS社のワイヤレスヘッドホンです。
有名なイヤホンメーカーの中でも、SOUNDPEATS社のイヤホンは低価格・高品質を提供し、本作も例外ではありません。
SOUNDPEATS社としては初のワイヤレスヘッドホンになりますが、同社から発売している20以上のイヤホンの技術を継承し、機能面・コスパなど、非常に満足感の高い仕上がりとなっています。
本機SOUNDPEATS Spaceは、『アクティブノイズキャンセリン(ANC)』対応のため、周囲の環境音を気にせず、静音の中音楽を楽しむことができますね。
充電はUSB-Cケーブルで行え、充電ケースのようなものは付属しません。最大123時間も連続再生が可能です。こんなに再生時間の長い機種は他にはありません。充電の煩わしさから解放されます。
それでいて価格が6,000円台、かつ、Amazonでは割引を行っていることが多いです。その安さから、コスパも魅力の機種となっています。
レビュー機は、メーカーからのサンプル提供品です。忖度なく客観的なレビュー・データを紹介していきます。
お忙しい方は、「SOUNDPEATS Spaceの特徴」のみお読みください。
セール・クーポン情報
ここでは一般的なセールの情報と、本記事から使用できるクーポンの情報を解説します。
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SOUNDPEATS Spaceの特徴
ここではSOUNDPEATS Spaceの特徴を紹介します。
より快適な装着と携帯性を追求

イヤホン選びで最も大切な項目の一つは、快適な装着感。SOUNDPEATS Spaceは、オーバーイヤータイプのカップと、心地よい低反発ウレタン素材を組み合わせ、柔軟性と通気性を提供します。装着時に耳が圧迫されたり、不快感が生じることはほとんどありません。
ヘッドホンのサイズは、使用者の頭の形に合わせて調整可能で、より適したフィット感を実現しています。さらに、約264gの軽量設計と折りたたみ可能な構造により、持ち運びも便利です。ヘッドホンだと、つい大きくて持ち運びを躊躇しそうですが、本機は移動時間や出張、旅行のお供として連れていくことも問題ありません。
音楽の世界に没頭するための周囲の騒音をカット

SOUNDPEATS Spaceはアクティブノイズキャンセリング(ANC)を導入し、最大35デシベルのノイズ低減を達成しました。そのため、周囲のざわめきを徹底的に消し去り、音楽の世界に完全に没頭できるようになります。
飛行機などの騒がしい環境だけでなく、都会の喧騒やカフェの中など、人の声が多い場所でも、より静かな状況で音楽を楽しむことができます。筆者が試したところ、テレビの付いたリビングも、まるで静かな図書館にいるような感覚になりました。
トランスペアレントモード1も追加され、音楽の質を損なうことなく、周囲の雑音だけを自然に遮断し、周囲の状況を気にしながら音楽を楽しむことができます。
- トランスペアレントモード(透過モード)は、周囲の音を聞き取りながら音楽を聴くモードのこと。他社の機種では「外音取り込みモード」と表現することが多いです ↩︎
大口径40mmドライバー+アプリで音質を好みに

SOUNDPEATS Spaceは前述のノイズキャンセリングと高音質を両立させるために、SOUNDPEATS独自の40mmの大口径ドライバーを採用しています。一般的に口径が大きければ大きいほど低音が豊かに響きます。バイオリンよりチェロの方が大きく低音が出る楽器、というのと似た原理だと思っていただくと分かりやすいですよね。
さらに、「SOUNDPEATS」という専用アプリを利用することで、イコライザー調整で高音から低音まで音の出やすさを好みに調整したり、プリセットされたサウンドモードを選択したりして、楽曲のジャンルや聴取環境に合わせたカスタマイズを簡単に行うことができます。
低音の深みから中高域の優雅な響きまで、ヘッドホンだからこそ、楽曲の微細なニュアンスや響きをしっかりと感じることができます。
123時間の超長時間再生可能!

内蔵の1000mAhの大容量バッテリーと省電力設計により、一度の充電で最大123時間の連続使用が可能です。これは、音楽を約1500曲以上楽しむことができる時間に相当します。
筆者の場合、通勤時間の往復2時間の利用です。週5日平日のみの通勤のため、1週間で10時間、1カ月で40時間、3カ月で120時間であり、3カ月は充電不要で使えます。とんでもないバッテリー持ちですね。なお、充電端子はUSB-Cとなっており、本体に接続口が付いているため手軽・気軽に充電できるのも良い点です。
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本機はワイヤレスヘッドホン
SOUNDPEATS Spaceはオーバーヘッド型のワイヤレスヘッドホンであり、耳に入れて使用するイヤホンとは一般的に以下のような違いがあります。
項目 | イヤホン | ヘッドホン |
---|---|---|
装着方法 | 耳に直接挿入する小型のスピーカーで、耳の中やその近くに装着します。 | 耳を覆うような形状で、頭の上に装着します。 |
音質 | ドライバーがヘッドホンより小さいため、一般的にはヘッドホンより低音の響きが弱まります。 | イヤホンより大きなドライバーや耳を覆う構造のため、一般的により豊かな音響体験(特に低音)を提供します。 |
ポータビリティ | ヘッドホンより小型で軽量なため、持ち運びやすく、移動中や運動中に便利です。 | イヤホンより大きいため、持ち運びの観点ではイヤホンより劣ります。 |
ノイズキャンセリング | 一部のイヤホンには、外部の音を遮断するアクティブノイズキャンセリング機能があります。耳を完全に覆うヘッドホンよりは劣る傾向にあります。 | 一部のヘッドホンには、外部の音を遮断するアクティブノイズキャンセリング機能があります。耳を完全に覆う分、イヤホンより優れる傾向にあります。 |
快適性 | 耳の内側にプラスチックが当たる分、長時間の利用はヘッドホンと比べると劣る傾向にあります。 | 耳を圧迫しないため、長時間の使用でも快適です。 |
もちろんイヤホンも悪いわけではないですが、オーバーヘッド型ヘッドホンならでは魅力がたくさんあることが分かります。例えば、アクティブノイズキャンセリング(ANP)が同じ実力値の場合、ヘッドホンの方がノイズキャンセリングは強いです。その理由はパッシブノイズキャンセリング(PNC)の効果から▼

PNCはイヤホン・ヘッドホンを使って物理的に音をガードすることによって遮音効果を期待します。当然、耳全体を覆ってしまった方が一般的に遮音性は高く、PNCが効きますよね。そのため、ANCが同レベルの場合、PNCが強いヘッドホンの方が静音な状況を作り出せるということです。
ヘッドホンには「大きさ」という弱点がありますが、それ以外の項目に関してはイヤホンよりも一般的にメリットも多くなります。利用シチュエーションを考慮して選択肢として持っておけると良いですね。
ちなみに筆者は現在移動用にイヤホン、職場用にヘッドホン(本機:SOUNDPEATS Space)を置き、SOUNDPEATS Spaceは職場用のスマホとPCにマルチポイントでペアリングすることで快適に業務出来ています。
対応防水規格:非対応
残念なことにSOUNDPEATS Spaceは防水には非対応です。ただ、この価格帯のヘッドホンは防水非対応のため、防水対応のワイヤレスヘッドホンが欲しい場合は15,000円程度のものを求めることになります。参考に、同価格帯のヘッドホンの防水規格について以下に整理しますので、ご確認いただければと思います。
\ 15,000円程度からようやく防水対応 /
項目 | 防水規格 | 定価 | 詳細 |
---|---|---|---|
Anker Soundcore H30i | 非対応 | ¥5,490 | |
SOUNDPEATS Space | 非対応 | ¥6,980 | |
Anker Soundcore Life Q30 | 非対応 | ¥8,990 | |
EarFun Wave Pro | 非対応 | ¥9,990 | |
Anker Soundcore Space One | 非対応 | ¥10,990 | |
Anker Soundcore Life Q35 | 非対応 | ¥11,990 | |
Anker Soundcore Space Q45 | IPX4 | ¥14,990 |
タップで防水規格を詳しく見る
IP〇〇という表記は、「IP(International Protection)」コードのこと。国際電気標準会議で定められた、スマホなど精密機器の水や固形物に対する保護性能を示します。一つ目の〇が防塵等級、二つ目の〇が防水等級を表し、基本的には数値が大きいほど防水性能が高いことを表しています。
ただし、IPX1~IPX6までは水を意図的にかける状態(噴流)に対する防水性能を表し、IPX7,IPX8は水に沈めたとき(潜水)の防水性能を示すため、6以下と7以上で考え方が若干異なります。そのため、噴流と潜水の両方に防水性能を有する製品は「IPX5/IPX8」というように並記されることがあります。
また、IP〇〇の表記とは別にATM(atomosphereの略)という記載もあり、こちらは「気圧防水」と呼ばれる防水機能となります。例えば、スマートウォッチなどで5ATMという記載があり、5気圧防水=静止状態で50mまでの水圧に耐えられるというものになります。
防水規格・保護等級の考え方
保護等級 | 防水 | テスト方法 |
---|---|---|
0級・ IPX0 | 保護されていない。 | テスト無し |
1級・ IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響を受けない。 | 200mmの高さより 3~5mm/分の水滴、10分 |
2級・ IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響を受けない。 | 200mmの高さより15度の範囲 3~5mm/分の水滴、10分 |
3級・ IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴(散水)による有害な影響を受けない。 | 200mmの高さより60度の範囲 10l/分の放水、10分 |
4級・ IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響を受けない。 | 300mm~500mmの高さより 全方向に10l/分の放水、10分 |
5級・ IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響を受けない。 | 3mの距離から全方向に 12.5l/分・30kpaの分流水、3分間 |
6級・ IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響を受けない。 | 3mの距離から全方向に 100l/分・100kpaの分流水、3分間 |
7級・ IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水しない。 | 水面下・15cm~1m、30分間 |
8級・ IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水しない。 | メーカーと機器の仕様者間の取り決めによる |
Bluetoothのバージョンチェック
SOUNDPEATS SpaceはBluetoothバージョンの5.3に対応しています。Bluetooth 5.3は、省エネルギー、セキュリティ、接続性、およびデータ転送の改善を提供し、特に混雑した環境で性能向上しています。そのため、ストレスがなくワイヤレス接続ができます。

一般にバージョンが上になればなるほど通信速度や通信範囲などの性能が高いので、SOUNDPEATS Spaceは高い方に分類されます。
本機はBlutooth 5.3
Bluetooth Ver. | 公開年 | 機能概要 |
---|---|---|
1.0 | 1999 | 一般公開されたバージョン |
1.1 | 2001 | 一般的に広く知られるようになった普及バージョン |
1.2 | 2003 | 2.4GHz帯域の無線LANとの電波干渉対策を実装 |
2.0 | 2004 | 最大転送速度を3Mbpsに変更できるEDR(Enhanced Data Rate)機能を実装 |
2.1 | 2007 | ペアリングが高速化 Sniff Subrating機能でバッテリーの寿命を最大5倍まで延長 |
3.0 | 2009 | 最大転送速度24MbpsのHS(High Speed)機能を実装 |
4.0 | 2009 | 大幅な省電力化を実現するLE(Low Energy)機能を実装 |
4.1 | 2013 | LEの強化 LTEとの通信干渉を抑制 |
4.2 | 2014 | LEのデータ転送速度が2.5倍に高速化 |
5.0 | 2016 | データ転送速度が4.0の2倍、通信範囲が4.0の4倍、通信容量が4.0の8倍に強化 メッシュネットワークに対応 |
5.1 | 2019 | 方向探知機能追加 |
5.2 | 2020 | LE Audio機能の実装(マルチ・ストリーム・オーディオ機能:複数のデバイスへ音声を送信可能、ハイレゾ音源に対応、LC3:高品質の音声データ送信を低消費電力で実現、オーディオシェアリング機能:スマホの音源を友人とシェアできる) |
5.3 | 2021 | 消費電力の節減 |
5.4 | 2023 | 通信方式の拡張 |
対応コーデックを確認

コーデック(Codec)は、デジタル音楽などを圧縮(小さく)し、再生時に元の音質に戻す特別な技術です。これは、スマホなどからイヤホンへ音楽を送信、再生する際にも使用されます。
SOUNDPEATS Spaceは2つのコーデックに対応しています。AAC、SBCの2種類です。AACとSBCは多くのスマホで再生可能なコーデックです。ただ、音質は高くなく、遅延も大きめです。そのため、AUX接続でハイレゾにも対応します。AUX接続とは有線の接続方式で、付属の有線ケーブルを挿すことでハイレゾの高音質を楽しむことが可能です。
代表的なコーデック(色塗りが本機)
コーデック | 遅延 | 音質 | 対応スマホ |
---|---|---|---|
遅延を感じる (0.220秒±0.050秒) | ★ 標準音質 | Bluetoothで音楽再生できる全ての製品(A2DP対応のワイヤレス製品) | |
AAC | SBCより遅延が少ない (0.120秒±0.030秒 @128kbps) | ★★ SBCより高音質 | iPhoneと多くのAndroid端末 |
aptX | AACより遅延が少ない (0.070秒±0.010秒) | ★★★ CD音源相当の高音質 (48KHz/16bit) | 多くのAndroid端末 (iPhone非対応) |
aptX HD | AACより遅延が少ない (0.070秒±0.010秒) | ★★★★ ハイレゾ相当の高音質 (48kHz/24bit) | 一部のAndroid端末 (iPhone非対応) |
aptX LL (Low Latency) | aptXより遅延が少ない (0.040秒未満) | ★★★ CD音源相当の高音質 (48KHz/16bit) | iPhone・Android端末ともに非対応 (PC等にて対応) |
aptX Adaptive | 低遅延。状況に応じて品質を切替、途切れや遅延を回避 (0.050~0.080秒) | ★★★★★ ハイレゾ相当の高音質 (96kHz/24bit) aptX HDより高音質 | Qualcomm Snapdragon 855以降を搭載した一部のAndroid端末 (iPhone非対応) |
aptX Lossless | 低遅延。状況に応じて品質を切替、途切れや遅延を回避 (0.050~0.080秒) | ★★★★★★ ハイレゾ相当の高音質 (96kHz/24bit) 可逆圧縮で聴感上の劣化を防止(CD品位) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 / 8+ Gen 1 / 8 Gen 2以降を搭載した一部のAndroid端末 (iPhone非対応) |
LDAC | 遅延秒は非公表 ただ、1秒ほどとも言われている。 その場合一番遅延を感じるコーデック | ★★★★★ ハイレゾ相当の高音質 (96kHz/24bit) aptX HDより高音質 | Android8.0以降の多くのAndroid端末 |
ハイレゾとは
ハイレゾ(High-Resolution)音楽は、非圧縮で高品質な音楽フォーマットで、従来よりも高い音質を提供します。そして、音楽の微細なニュアンスや詳細をより正確に再現します。高級オーディオ機器やハイレゾプレーヤーで楽しむことができます。
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重量のチェック
SOUNDPEATS Spaceの重量は公式では264gとなっています。実測では以下のとおり若干軽めの259.0g▼

まぁ誤差範囲ですよね。公式値とは異なるものの、実際に取り付けるイヤホン自体は公式より軽めのため、耳への負担は小さい方向でこちらもGOODです。
操作性の確認
SOUNDPEATS Spaceは、ヘッドホン本体の右側の物理ボタンを押すだけで、再生・停止、音量調整、着信の受け答え、音声認識アシスタントの呼び出しなど、多くの操作を簡単に行えます。

物理ボタンのため非常に分かりやすく、ストレスなく操作できます。ヘッドホンを使う際、ボタンを探す手間や誤操作を気にすることなく、簡単に音楽の再生や通話の応答が可能です。
欠点は、操作内容が専用アプリで確認できないことです。SOUNDPEATS社のイヤホン・ヘッドホンは、アプリから操作履歴や設定を確認できない点が少し不便です。ただし、取扱説明書に操作方法が詳しく記載されているため、それを参考にすれば問題ありません。参考に以下にSOUNDPEATS Spaceの操作内容をまとめたのでご確認ください。
動作 | 物理操作 |
---|---|
電源オン | 電源ボタンを3秒押し続ける |
電源オフ | 電源ボタンを5秒押し続ける |
再生/一時停止 | 電源ボタンを1回押す |
音量を上げる | 音量+ボタンを1回押す |
音量を下げる | 音量-ボタンを1回押す |
次の曲 | 音量+ボタンを1秒押し続ける |
前の曲 | 音量-ボタンを1秒押し続ける |
電話を受ける/切る | 電源ボタンを1回押す |
着信拒否 | 電源ボタンを1.5秒押し続ける |
通話切替 | 電源ボタンを2回押す |
ペアリングモードに変更 | 音量+と音量-ボタンを同時に5秒押し続ける |
端末音声アシスタントモード(Siri等) | 電源ボタンを2回押す |
ゲームモードを有効/停止 | 電源ボタンを3回押す |
ANC ON/トランスペアレンシーモード/ノーマルモード切替 | ANCボタンを1回押す |
装着性のチェック
オーバーヘッド型ヘッドホンのSOUNDPEATS Spaceの装着感は非常に快適です。重量だけ見るとイヤホンよりも重くなりますが、耳の穴への圧迫感がない耳を完全に覆うタイプであり、低反発ウレタン素材で出来たカップは接触部を優しく包み込みます。耳の大きさが合えば快適に装着できます。同価格帯の中でもトップクラスの着け心地と言って良いでしょう。
1か月使用してみて、装着感にストレスを感じることはありませんでした。
\装着感抜群のヘッドホンならコレ!/

ドライバーをチェック
本機SOUNDPEATS Spaceのドライバーは大口径φ40mmのダイナミックドライバーを採用しています。カナル型のイヤホンでは10mm程度が多いのですが、オーバーヘッド型ヘッドホンだからこそ、非常に大きなサイズを採用できます。
ドライバーは一般的に大きければ大きいほど以下のようなメリットを提供してくれます。
大口径ドライバーのメリット
- パワフルな低音:大口径のドライバーは、より多くの空気を振動させることができ、豊かで深みのある低音を生成します。これにより、ベース音がより力強く響き、音楽や映画の低音効果が迫力を持って再現されます。
- 優れた音の分離:大口径のドライバーは高音と低音をより正確に再生できるため、音の分離が向上します。楽器や声の音がクリアに聞こえ、音楽の細部やニュアンスが際立ちます。
- より高い音質:大口径ドライバーは音楽の品質を向上させ、よりリアルな音響体験を提供します。高音域においてもクリアで歪みの少ない音が楽しめ、音楽の質感が向上します。
- 音楽の詳細な再現:大口径のドライバーは、音楽の微細なニュアンスや表現力を豊かに再現できます。音楽の感情や表現がより鮮明に聞こえ、聴衆はアーティストの意図をより正確に感じることができます。
- より広い音場:大口径のドライバーは、より広い音場を作成し、音楽が耳を包み込むような臨場感を提供します。これにより、音楽をよりリアルに楽しむことができます。
ただし、大口径ドライバーを持つイヤホンは一般的に大きく重くなりがちで、装着感や携帯性に影響を及ぼすことがある点に留意する必要があります。ヘッドホンはその最たるものです。音質と快適性・携帯性・用途などのバランスを検討することが大切ですね。

SOUNDPEATS Spaceは大口径ドライバーを搭載しながらも、上で説明したように快適な装着感を提供します。そのため、音楽を純粋に楽しむメリットを享受しつつ、不便さを感じずに日常で使用できます。音楽好きにとって、最高の音質を手軽に楽しむことができるヘッドホンと言えるでしょう。
\音質と装着感を両立させるなら/

バッテリー持ちを確認
SOUNDPEATS Spaceのバッテリー持ちの公称値は最大123時間という、とてつもない長時間です。100時間を超える連続再生時間を見たのは初めてです。この良いところは、充電の煩わしさが少ないのはもちろん、充電頻度が低いことでバッテリーの劣化が少なく、長期間使用できるということ。
バッテリー比較
項目 | 電池持ち | 定価 | 詳細 |
---|---|---|---|
Anker Soundcore H30i | 最大70時間 | ¥5,490 | |
SOUNDPEATS Space | 最大123時間 | ¥6,980 | |
Anker Soundcore Q20i | 最大60時間 | ¥6,990 | |
JBL TUNE 520BT | 最大57時間 | ¥7,150 | |
Anker Soundcore Life Q30 | 最大60時間 | ¥8,990 | |
EarFun Wave Pro | 最大80時間 | ¥9,990 | |
Anker Soundcore Space One | 最大55時間 | ¥10,990 | |
Anker Soundcore Life Q35 | 最大40時間 | ¥11,990 | |
Edifier W820NB Plus | 最大49時間 | ¥12,800 | |
Anker Soundcore Space Q45 | 最大65時間 | ¥14,990 |
筆者の使い方だと3カ月に1度の充電のため、年間に4回の充電でよく、バッテリー劣化よりも先に本体の故障の方が来そうな感じです。電池持ちに関しては本当にトップレベルで、満足以外の言葉がありません。
強いて言えば、充電の間隔が長すぎて、充電を忘れてしまう可能性がありますが、スマホ本体でもヘッドホンの充電量%が確認できるため、気にするほどのデメリットにならないと思います。
\バッテリー持ちも必要十分/

充電周りの確認
SOUNDPEATS Spaceの充電は、USB-Cケーブルを使って行います。ヘッドホン左側の下部には充電ケーブルを挿すポートが備わっています▼

残念ながらワイヤレス充電には対応していませんが、ワイヤレスヘッドホンでワイヤレス充電に対応している機種は無いので問題ないでしょう。充電の頻度も低いため、有線での充電を行うことにストレスを感じることはほとんどありません。つまり、充電に関して気にするほどのデメリットはないでしょう。なお、イヤホン本体の充電時間は約2時間です。
\USB-Cケーブルで充電できます/

その他機能の実力をチェック
着脱検知
「着脱検知」とは(タップで確認)
耳からイヤホンを取り外す/装着する動作を検知し、音楽などの再生/停止の操作を自動で行う機能です。片耳のイヤホンを取り外した途端に音楽などが一時停止され、もう一度装着すると一時停止した場所から再生されます。「装着検知」や「自動耳検出」とも呼ばれます。
本機は着脱検知に対応していません。そのため、ヘッドホンを耳から外しても自動的に音楽が止まらないので、音楽の再生・停止を手動で行う必要があります。しかし一方で、再生・停止の操作が「電源ボタンを1回押す」だけとシンプルでなので、自動停止が無くても大きな問題にはなりません。
ノイズキャンセリング(ANC)
「ノイズキャンセリング(ANC)」とは(タップで確認)
外部の環境音・雑音(ノイズ)を低減(キャンセル)させる機能です。これにより、より音楽などへの没入感が高まります。ノイズが聞こえにくくなるため、イヤホンの音量を抑えることができ、難聴になりにくいというメリットもあります。
ANCは Active Noise Cancelling (アクティブ ノイズ キャンセリング)の略ですが、ここではノイズキャンセリングと表記しています。
SOUNDPEATS Spaceはアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が備わっています。最近のワイヤレスヘッドホンは、ほとんどの機種がANCに対応しています。SOUNDPEATS Spaceは -35dB の静音を提供してくれます。これがパッシブノイズキャンセリング(PNC)と相まって、同レベルのANCを提供するイヤホンより良く効いて、本当に静かになるんですね。この静音の中の音楽をぜひ試してみていただきたいです!
外音取り込み
「外音取り込み」とは(タップで確認)
イヤホンやヘッドホンに内蔵されたマイクで周囲の音を拾い、増幅する機能です。イヤホンを外さずに周囲の音を聞くことができ、買い物中のレジや、電車を乗り換える時のアナウンスなど、周りの音を聞きたい時に役立ちます。「アンビエントモード」、「トークスルー」、「集音モード」とも呼ばれます。
本機SOUNDPEATS Spaceは外音取り込みをアンビエントモードとして搭載しています。使用感としては、今一歩というところでしょうか。しっかりと外音を取り込んでくれるのですが、取り込みすぎて通常の耳では聴きとらないような音まで聞こえてしまいます。座りながら会話をするためには十分な機能ですが、期待しすぎない方が良いでしょう。
アプリの内容
SOUNDPEATS SpaceはSOUNDPEATSアプリから各種設定ができます。

SOUNDPEATS Spaceのアプリにおける実際のカスタマイズ画面は次のようになり、ボリュームコントロール・アダプティプイコライザー・イコライザー(EQ:プリセット・カスタマイズ)・ノイズキャンセリング・ゲームモード有効/無効切り替えが可能です。

ゲームモードを有効にすれば、音声の遅延を最小限の0.65ms(ほとんど遅延を感じない)にまで下げられたり、マルチポイント機能をONにして複数の端末からの接続を可能にしたり、必要十分な機能が備わっているので、不満に思うことはありませんでした。
マルチポイント
「マルチポイント」とは(タップで確認)
1台のワイヤレスイヤホンなどの機器に対して、パソコンやスマートフォンなどの親機となるデバイスを同時に複数台Bluetooth接続できる機能です。
SOUNDPEATS Spaceはマルチポイント機能を使用することができます。機能を使用するためには、まずアプリでマルチポイントの有効化が必要です。
マルチポイントを有効化したら以下の手順に従ってマルチポイント接続が行えます。
- 1台目の端末とBluetoothで接続
- 1台目の端末のBluetoothをOFFにする
- 2台目の端末とBluetoothで接続
- 1代目の端末のBluetoothもONにする
SOUNDPEATS Spaceのマルチポイント接続数は2台です。筆者は社用スマホと社用PCで接続しています。これにより、突然の社用電話も、社用PCでのZoom会議も着信を受けることが可能です。Bluetooth 切り替えの手間が無いのがメリットとなりますね。
低遅延モード
「低遅延モード」とは(タップで確認)
音と映像のずれを抑える機能です。一般にBluetoothのワイヤレス接続だと、どうしても音と映像にずれが生じます。「低遅延モード」では、スマートフォンやタブレットなどでゲームや動画視聴をする際に、音の遅延を少なくして再生することができます。例えば、リズムゲームをやる時などには重要な機能になります。ただ、電池消費が速くなったり、Bluetooth接続の接続が弱くなったりするので、必要な時に機能を有効化すると良いです。「ゲーミングモード」、「超低遅延モード」などとも呼ばれます。
SOUNDPEATS Spaceは、低遅延モード(ゲームモード)を搭載しています。このモードでは65ミリ秒(0.065秒)という低遅延を実現しています。右側ヘッドホンの電源ボタンを3回押すだけで瞬時にゲームモードの切り替えができるので、モードの切り替えもしやすいです。筆者もゲームをする際にストレスなく切り替えをして楽しめました。
価格とコスパ
SOUNDPEATS Spaceの定価は6,980円ですが、Amazonでセールされていることがあり、その場合なんと5,000円台で手に入れることも可能です。この価格帯でこれだけの高性能と多彩な機能を備えるため、コストパフォーマンスは非常に良いといえます。セール情報・価格はAmazonよりご確認ください。
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外観のチェック
SOUNDPEATS Spaceの外観のチェックです。
外箱は、いつものSOUNDPEATS社の製品と同様、シンプルで分かりやすくカッコ良いデザインとなっています。今回は黒を頼みました。


開封すると以下のような形でヘッドホンが登場。SOUNDPEATSのロゴが金色で大きくプリントされており、質感も良くカッコ良いですね。

付属品を全て取り出して並べたところが次の写真です。左上から取扱説明書、AUXケーブル、充電ケーブル(USB-A to USB-C)アプリ説明書、そして右側に本体です。必要十分な付属品&シンプルでGOOD!

各種操作は、本体左右の下部についているボタンで操作できます。右側は音量±と電源ボタン、AUXケーブル接続口▼

左側はANC(アクティブノイズキャンセリング)ON/OFFボタンと充電端子接続口です▼

左右のカップの内側には大きくLRの印字があります▼

カップの低反発ウレタンは十分な厚さと柔らかさで、これが非常に耳周りに優しくフィットし快適さを提供してくれます▼

実際に装着すると耳がすっぽり覆われます。数時間の使用は余裕で快適です!▼

説明書は当然日本語表記ありで、初めての方も安心して簡単に設定が出来るので良きです!▼

持ち運び用に折りたたむとマウスより少し大きいくらいですね。これによって持ち運びも可能です▼

まとめ|SOUNDPEATS Spaceの実機レビュー
本記事ではSOUNDPEATS Spaceの実機レビューをまとめました。
大きさと重さはあるものの、実態としては非常に快適な装着感で、十分な音質を提供し、安いので取り扱いやすいヘッドホンです。
特にクーポン等適用時の価格は目を見張るものがあり、5,000円台で購入できるタイミングは見逃せない・コスパの良いモデルだと思います。
日常使いから、仕事用としてもオススメの逸品です。

特徴
- 快適な装着感のワイヤレスヘッドホン
- 40mmmmドライバーで音質も妥協しない
- バッテリーが驚異の123時間!コスパモデル
こんなあなたに
- 安くて機能も多いワイヤレスヘッドホンをお探しのあなたに
- 快適で静音な自分だけの音楽空間を楽しみたいあなたへ
価格
6,000円台[税込]~
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